ビジョントレーニングとは?

vision-t-01視覚機能は、視力・眼球運動・両眼のチームワーク・ピント調節機能などの入力機能と、脳の中で視覚情報を認知・記憶・イメージするための視覚情報処理機能、処理された視覚情報をもとに体に適切に動かしていく出力機能の3つの機能になります。ビジョントレーニングによって視覚機能をトレーニングしていくことができます。

視力も入力機能の一つですが、視力がよくても他の機能に問題があれば、視覚情報を効率よく、適切に脳の中で処理をして行動に移ることができません。視覚機能のどこかに問題がある場合、スポーツなどでボールや選手の位置を的確にとらえ、とっさに判断して、正確に動くことや、字を効率よく読み書きすることや、イメージして考えることなどが苦手になります。

「スマホ老眼」という言葉も最近は聞かれるようになりましたが、まだ老眼にならない年齢的に若い20~30代でもスマホ、パソコン、本などが見づらくなることも視覚機能の問題から起こることがあります。

 

視覚機能は年齢とともに発達するものですが、その発達が上手くいかない場合があります。また成人になってから問題が生じる場合もあります。しかし、ビジョントレーニングや視覚機能を補助するための眼鏡をかけることでも問題を改善することは可能です。

ビジョントレーニングイメージ写真

米国ではオプトメトリスト(検眼士)という国家資格が100年以上の歴史を持ち、このような問題をオプトメトリストが扱っていますが、残念ながら、現在の日本では、一部の眼科や眼鏡店、能力開発ジムでしか対応されておらず、ほとんどのケースが見過ごされているのが現状です。

 

米国におけるビジョントレーニングの取り組みとその背景

米国では、1960年代、当時高校生だったジョンソン元大統領の娘さんが、視力や知能指数、学習態度にも問題がなかったにもかかわらず、成績不振に陥っていました。いろんな検査を受けましたが、原因が分からず、最後にオプトメトリストの検査を受けることになりました。検査の結果、娘さんには視覚情報を処理する能力に問題があったことが分かりました。その後、オプトメトリストの指導の下、ビジョントレーニングに取り組んだのです。成績は徐々に回復し、大学に入ってからは優等生名簿に名を連ねるようになりました。このケースは、ビジョントレーニングの重要性が米国で認識されるきっかけとなりました。

1980年代には、オリンピックで金メダルを勝ち取った米国のバレーボールチームが、米国オプトメトリストによるビジョントレーニングを受けていました。現在でも、大勢のプロ、アマチュアのスポーツ選手がビジョントレーニングを受けています。またスポーツ選手だけではなく、子どもや一般の人たちもオプトメトリストの検査を通して視覚機能の問題に気づき、ビジョントレーニングを受けています。

 

ビジョントレーニングを取り入れていた主なメジャーリーガーたち

  • ジョージ・ブレット(殿堂入り選手 通算打率.305 通算3154安打 317本塁打)
  • バリー・ボンズ(シーズン73本塁打)
  • マーク・マグワイア(シーズン70本塁打)
  • エドガー・マルチネス(通算成績 打率.312・309本塁打・514二塁打・長打率.515)
  • トニー・グイン(殿堂入り選手 通算打率.338、通算3141安打)
  • ドン・マッティングリー(通算打率.307 長打率.471)

 

日本におけるビジョントレーニングの取り組みとその背景

日本では1990年代にプロボクシング世界チャンピオンの薬師寺保栄選手・飯田覚士選手が米国オプトメトリストの内藤貴雄先生のビジョントレーニングを受けていたことがニュースで取り上げられました。

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2002年に行われた信州大学教育学部大学院の研究では、小学3年生75人のうち11人に視覚機能の問題があったことがわかりました。そして11人全員の読書能力が低かったこともわかったのです。近年、日本の大学でもこのような研究が行われるようになってきました。

現在はビジョントレーニングが一部の学校などで読み書きが苦手なお子さんのためのトレーニングとして指導されるようになってきています。取り組むスポーツ選手も出てきています。しかし、まだまだ一般には認知されておらず、ビジョントレーニングを指導できる人が少ないのが現状です。こうした中、元世界チャンピオンの飯田覚士を中心に一般社団法人 日本視覚能力トレーニング協会が21015年8月に設立されました。ビジョントレーニングを普及し、十分に能力を発揮できていない多くの人たちの「見え方」を改善することを目的としております。指導者育成講座などを通じ、ビジョントレーニングの普及活動を行っていきます。

 

一般社団法人日本視覚能力トレーニング協会

代表理事 飯田覚士
理事 星野美紀・北出勝也・岸浩児・茂井万里絵
監事 末武信宏

 

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