障がい者支援

2016.01.26

国内における障害者スポーツの現況について

1.障害者スポーツ全体の世界的に見た日本の競技人口や種目など

日本での障害者スポーツの競技人口に関する調査はなく、その数は把握されていない。
毎年行われている全国障害者スポーツ大会の選手数は、2001年以降3,200人前後で推移している。競技人口は個人競技6種目、団体競技7種目。

個人競技 陸上競技(身・知)
水泳(身・知)
アーチェリー(身)
卓球(身・知)(サウンドテーブルテニス含む)
フライングディスク(身・知)
ボウリング(知)陸上競技(身・知)
水泳(身・知)
アーチェリー(身)
卓球(身・知)(サウンドテーブルテニス含む)
フライングディスク(身・知)
ボウリング(知)
団体競技 バスケットボール(知)
車いすバスケットボール(身)
ソフトボール(知)
グランドソフトボール(身)
バレーボール(身・知・精)
サッカー(知)
フットベースボール(知)

(注)競技の後に記載する「身」は身体障害者の方が出場できる競技,「知」は知的障害者の方が出場できる競技,「精」は精神障害者の方が出場できる競技を表しています。

 

ロンドン・パラリンピックの選手数は、134人。参加164の国・地域の中で、11番目。
大会の総選手数は、4,302人

■選手数ランキング

1 イギリス 294人
2 中国 284人
3 アメリカ 223人
4 ロシア 181人
4 ブラジル 181人
6 オーストラリア 160人
7 フランス 158人
8 ドイツ 152人
9 ウクライナ 150人
10 カナダ 147人
11 日本 134人
12 スペイン 133人
13 ポーランド 100人

夏季パラリンピックの競技種目は、以下の20種目。障害の程度によって、競技ごとにさらに細分化される。

・アーチェリー ・陸上競技 ・ボッチャ ・自転車
 ・馬術  ・5人制サッカー ・7人制サッカー  ・ゴールボール
 ・柔道  ・パワーリフティング  ・ローイング  ・セーリング
 ・射撃  ・水泳  ・卓球  ・シッティングバレーボール
 ・車いすバスケットボール  ・車いすフェンシング  ・ウィルチェアーラグビー  ・車いすテニス

東京パラリンピックでは、バドミントンとテコンドーが追加される。

(参考) 東京パラリンピック22競技を覚えよう!その1
http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/othersports/2015/05/09/22_1/

 

また、聴覚障害者の総合スポーツ大会として「デフリンピック」、知的発達障害者の総合スポーツ大会としてスペシャル・オリンピックスがある。

2013年デフリンピック夏季大会の選手数は、70カ国2879人となっている。2015年のスペシャル・オリンピックス夏季大会の選手数は、177カ国6500人である。

 

2.障害者アスリートの練習場所、支援、生活など

障害者専用、あるいは優先的に利用できる障害者スポーツ施設は、全国に114カ所。2001年以降の設置は7カ所にとどまる。

本年8月には、栃木県宇都宮市に新たな施設ができる予定。
*宇都宮に障害者スポーツ拠点 栃木県の新施設8月開設

下野新聞:http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/sports/general/news/20160104/2194584

パラアスリートの支援は、企業のCSR活動の一環となっていることが多い。
東京パラリンピックにより注目度が上がっているため、雇用が増えている。

*障害者のアスリートの雇用拡大 パラリンピック控え

日経新聞:http://www.nikkei.com/article/DGXMZO87854460Z00C15A6UU8000/

また、障害者雇用義務の徹底化も、その背景にはある。

障害者雇用促進法において、まず、企業に対して、雇用する労働者の2.0%に相当する障害者を雇用することを義務付けています(障害者雇用率制度)。”

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/shougaishakoyou/index.html

国が行うパラアスリートの支援については、厚生労働省からスポーツ庁が事業を引き継ぎ、今後進めていく模様。

 

 

3.日本人のパラリンピックでの活躍実績、メダル獲得ランキング、数など

ロンドン・パラリンピックの日本人選手数は、134人。参加164の国・地域の中で、11番目。
日本は金メダル:5、銀メダル:5、銅メダル:6で、国別金メダルランキングは24位。

国名
1 中国 95 71 65
2 ロシア 36 38 28
3 イギリス 34 43 43
4 ウクライナ 32 24 28
5 オーストラリア 32 23 30
6 アメリカ 31 29 38
7 ブラジル 21 14 8
8 ドイツ 18 26 22
9 ポーランド 14 13 9
24 日本 5 5 6

 

■日本が獲得したメダル

金メダル 柔道、水泳×2、車いすテニス、ゴールボール
銀メダル 水泳×2、陸上×3
銅メダル 水泳×4、陸上、自転車

 

4.障害者スポーツに関する行政や企業の支援など具体的な取り組み

障害者スポーツの推進(文部科学省より)

平成23年8月に施行された「スポーツ基本法」においては、「スポーツは、障害者が自主的かつ積極的にスポーツを行うことができるよう、障害の種類及び程度に応じ必要な配慮をしつつ推進されなければならない。」とされています。
文部科学省では、スポーツ基本法に基づき、平成24年3月にスポーツ基本計画を策定し、「年齢や性別、障害等を問わず、広く人々が、関心、適性等に応じ てスポーツに参画することができる環境を整備すること」を基本的な政策課題として、障害者スポーツの推進を図っています。
また、平成26年度より、全国障害者スポーツ大会などのスポーツ振興の観点が強い障害者スポーツ事業が厚生労働省から文部科学省に移管され、スポーツ政策として一体的に推進しています。

http://www.mext.go.jp/a_menu/sports/suishin/

障害者スポーツの推進に関する文部科学省の主な取り組み

  1. 健常者と障害者のスポーツ・レクリエーション活動連携推進事業
  2. 障害者のスポーツ参加における安全確保に関する調査研究(平成26年度)
  3. 地域における障害者スポーツ普及促進事業(平成27年度~)
  4. 全国障害者スポーツ大会

企業の取り組み

●チャレンジド・スポーツ(障がい者スポーツ)支援 CSR サントリー
http://www.suntory.co.jp/company/csr/dialogue/2015/contribution/

「やってみなはれ精神」で障害者スポーツを後押し
http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/111000019/010800004/

●スポーツ支援|CSR(企業の社会的責任)|あいおいニッセイ同和損保
http://www.aioinissaydowa.co.jp/csr/sports/

●障がい者スポーツ支援 | 三菱商事
http://www.mitsubishicorp.com/jp/ja/csr/contribution/topic20140701/

●障害者スポーツにテクノロジーの商機あり
http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/111000019/121000003/

●公益財団法人 日本障がい者スポーツ協会オフィシャルパートナー・サポーター企業
http://www.jsad.or.jp/support/

公益財団法人 日本障がい者スポーツ協会オフィシャルパートナー・サポーター企業
日本障害者スポーツ協会 HPトップ画面

 

5.2020年に向けての国内におけるパラリンピックの取り組み状況

都が障害者スポーツ基金 パラリンピックへ200億円 新年度方針
東京都は四日、二〇二〇年東京五輪・パラリンピックに向け、障害者スポーツの普及に重点的に取り組むため、二百億円の「障害者スポーツ振興基金」を一六年度に創設する方針を決めた。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201601/CK2016010502000133.html

 

新たな障害者アスリートを発掘するため、東京都は次のようなプログラムを開始した。

パラ発掘 東京都 パラリンピック選手発掘プログラム

http://www.para-athlete.tokyo/

・100億円でパラリンピック支援 日本財団が「サポートセンター」設立

http://www.sankei.com/life/news/150603/lif1506030032-n1.html

 

パラリンピック競技団体の課題とパラリンピックサポートセンターの支援概要

http://www.mext.go.jp/sports/b_menu/shingi/002_index/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2015/12/09/1365089_11_1.pdf

日本財団パラリンピックサポートセンターオフィス概要


SMAP
、東京パラリンピックを応援 中居はグループ名引っ掛けアピール

http://www.oricon.co.jp/news/2062078/full/

 

文章/雪下 岳彦